他の参加者のたっての希望で片道1時間タクシーに揺られ市中まで出て有名なサムゲタン屋の「秘苑」を訪ねた。
有名と言うので綺麗なレストランのようなものを想像したが、田舎の駅前のラーメン屋さんのような店構えだ。
メニューは3品のみ。
ハングル語、中国語、そして日本語で書かれている。
しかしお店の人は自国語しかわからないようで、メニューにないビールを頼むのには翻訳機の助けが必要だ。
韓国に来て以来どの店でも感じるのだが、そっけないようでいて暖かい気持ちも伝わってくる。
この不思議な居心地の良さは何によってもたらされているのか。
ずっと引っかかっているのだが理由が判らない。
サム=さん=参(朝鮮人参)
ゲ=けい=鶏
タン=とう=湯
ということで、アヒルの腹を割いて臓物を出し、替わりに米・朝鮮人参・松の実を入れて煮込んだスープ。
美味かつ滋養強壮に抜群。
昔は薬として扱われていたそうで、たとえ夜中であっても客が来れば店を開けて給仕をせねばならなかったとか。
真偽のほどは判らないが、なんとなく信じたくなるのは、無造作に詰められた長い朝鮮人参の由か。
満腹でほかほか。
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