日曜日, 12月 03, 2006

民族

最終日程を終え殆どの者が機上の人となった。
残されたのは明日ソウルでミーティングがあるUSのデリゲートが1人。
日本のデリゲートが2人。そして、セルビアとクロアチアのデリゲートが其々1人。

ちなみに、US以外のデリゲートが明日の出国を選択したのは運賃の問題。
金曜帰国を選ぶと5万以上高くなる。


皆で、晩飯を食いに行くことにする。
しかし、大丈夫か?不安がよぎる。

クロアチアとセルビアがあるバルカン半島は別名ヨーロッパの火薬庫。
第一次世界大戦の引き金になった民族対立は中学生でも知っているし、チェトニック以降のクロアチアによるセルビア人70万人虐殺や、セルビア民族主義を掲げるミロシェビッチへの反感から始まったクロアチア紛争は記憶に新しい。

そのの2人と呑むのである。
気が重くて当たり前だ。

しかし、これは杞憂だった。
2人とも至って紳士で仲良くそして穏やかにバルカン情勢について話していた。
唯一問題と言えば2人が正座やあぐらができず、座布団に座るのに四苦八苦していたことくらいか。

そういえば、韓国や中国の反日感情についても同じように感じることがある。
韓国のある大学の教授とシンガポールで飲んだくれて迷子になり、ホテルに戻ってみたら騒ぎになっていた、という笑い話もあった。

限られた付き合いを一般論に誇張するつもりもないが、マスコミが煽っているような状況を見たことはない。
幸いと言うべきか。

しかし、対立を言う人のどれほどが実際に相手国の人と面識を持っているのだろう。
個々の付き合いを続る中で民族と言う括りが判らなくなることがある。


四苦八苦といえば、上の写真。
非常に上手に箸を使う2人の手元を見て驚く。
よくこれで箸が使えるものだ。

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